患者様満足度を高めるための当院の診察について

当院ではほとんどの患者様におしっこの状態についてのアンケートに記載して頂いておりますが、その内容は男性はIPSS(国際前立腺症状スコア)、QOL(生活の質)スコアとOABSS(過活動膀胱症状スコア)、女性はOABSSとQOLとなっております。

歴史的には前立腺肥大症の症状を客観的に評価するために1992年アメリカ泌尿器科学会で7問の質問からなるアンケート(AUA-7)が考案され、同年WHOによりその症状が続いたらどう思うかというQOLスコアを加えられIPSSという形になり、現在では世界中で一般的使われています。また頻尿の程度を評価するために様々な質問型式が使われておりますが、日本では2006年に考案された4問の質問からなるOABSSが広く使われております。

このIPSS、QOL、OABSSはアンケートに答えて頂くだけなので当然無料ではありますが非常に優れたツールとなります。一口におしっこのことで困っていると言っても内容は様々ですが、限られた診察時間の中であっても待ち時間の間にIPSS、QOL、OABSSに答えて頂くことで詳細に状態を知ることができます。また現在はとくにおしっこの状態に困っていなくても、何年か後にその時のデータと比較することで、どのように状態が変化したのかがわかります。それはまた無駄な検査をへらすことにも繋がります。

また当院ではQOLスコアを重視しております。夜中に1回トイレに行くだけでも非常に不満な方もいらっしゃれば、2-3回トイレに行っても大丈夫な方もいらっしゃいます。QOLスコアが悪いということは何かに不満があるわけで、具体的にどういったことが不満なのか、それを改善させるためにどういった検査が必要で、どういう治療が可能か常々考えております。当院に来院される皆様に満足して頂けるよう、お手数ではありますがアンケートのご記入にご協力お願いできましたら幸いです。

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